曳初め(7月12日)

待望の曳初めが始まります。
最近は、近くの小学生が授業の一環として参加するケースも増え、一段とにぎやかしくなっています。


あの大きな鉾が動くのに水は欠かせません。



今か今かと待ち遠しい・・・車方、囃子方、屋根方それぞれ準備も整い、音頭取の指示を待つばかり。


音頭取の合図ある「エンヤラヤー」の声にあわせいよいよ鉾が動きまじめました。



何が怖いって、動かしているのが一般市民である訳です・・・ラインのないジェットコースターみたいなもので・・・何処にに行くのか・・・車方の誘導があるからいいんだけど・・・



例の鉦方の鉦すりも持つ手についた房です。胴懸の色も映えます。



車方が鉾車を誘導する大切な道具。曳手は40人から50人位いるだろうか。
二手に分かれて曳く訳だからどちらかが強かったりする・・・微妙にくるっても、10メートル先ではかなりの誤差が生じる事となる。
そこで、長年の勘が物を言うわけや。すばやく水をかけながら鉾車の下に滑り込ませ軌道修正がおこなわれる。
この瞬間、鉾全体がミシミシと音をたて10センチ位「ゴツン」と滑り落ちる。

四条通りを東に進んできた月鉾と、室町通りを南へ進んだ菊水鉾と遭遇。
巡行では見られない光景。曳初めならでは・・・ちょっと壮観でしょ!



鉾町に到着。
『この鉾を曳いたんや』という満足感が歓声に変わる。
拍手!!!

こうして、巡行の予行演習とも言える曳初めを迎える。

曳初めは、老若男女問わず参加できる。これぞ身近で感じられる祇園祭。
これを境に、見て楽しむ鉾になる。




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