巡行≪2≫(7月17日)


御池新町の辻回し・・・車一台通る道幅の新町通りへこうして方向転換された鉾。



新町通りを南行。自動車一台分の細い道を民家ギリギリで鉾が通過する。
身近に感じる唯一の場所や。目の前を鉾が通りすぎるから、見物客の歓声も響き渡る。
囃子方はこの通りが一番面白いらしい・・・民家の二階から鉾は目線で手を差し出したら届きそう。




さーそろそろ最終の四条の辻回しとなります。




四条通りへ出てくる瞬間は、今までの辻とは様子が少し違う。
ビルの間から突然鉾が出てくるのだから、時代物がタイムスリップしてきたようだ・・・場所に余裕なく辻回しが繰り広げられる・・・本当に危険を伴うのであるが、優雅さと迫力でついつい前へ前へと乗り出してしまう。


ここまで来ると鉾町も目前。お囃子もアップテンポ。町内の見守る中、滑り込むように・・・帰還するように戻ってきた。
拍手に迎えられながら・・・何度見てきた事か・・・それでも感動や。熱い思いと、“また来年や”と言う寂しい思いで一杯になる。


最後のお囃子に鐘方の鐘すりを持つ手にかけられた房が激しく揺れる。
掛け声も太鼓の音色も最後の高らかな響き。

お囃子が続く中、全てがお疲れ様という様子や。


今年も、無事終了した。
華やかな場面も数多い祇園祭やけど、それらを支えるには、それなりの準備と関わる人達の努力と相当の時間・動力等。
人と人との関わり無くして成り立ちようがない。
以前、見物客として見ていた頃から、こうして追っかけをするようになり、鉾の芸術的な希少価値、町衆の関わり等見る角度がどんどん変化していった。
次の機会にそれらを紹介していきたいと思う。装飾の一つ一つ、保管・運営に関わる全て・・・この日の為に・・・
“ほんまにええ巡行やったわぁ!”“ほな、また来年お会いしましょ!”




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